サポート体制が充実している会社で、自分の目標の資格を目指す!
「鳶がかっこいい」。池尾龍幸がそう思ったのは高校に入ってすぐのこと。そして2018年、エイチエフユナイテッド株式会社に入社し鳶の世界に1歩踏み込んだ。そんな池尾の学生時代の出来事や入社までの経緯、今後の目標を聞いた。
スポーツとアルバイトに明け暮れた学生時代
スポーツとアルバイトに明け暮れた学生時代
池尾は小学校2年生からテニススクールに通っており、小学校の終わり頃にはバスケも始めるなど、運動少年だった。中学校でも軟式テニス部とバスケ部を掛け持ちし、週5回はバスケ部、それ以外の日はテニス部という日々。部長やキャプテンとして活躍するスポーツマンという印象だが、池尾はむしろリーダーを支える2番手を好み、副キャプテンなどをやることが多かった。
その後、高校に入学するとすぐに宅配便のアルバイトを始めた。学校が終わってからと、朝3時から8時までの5時間。高校に通いながら早朝の仕事もこなしていたのだ。1日に3回、同じ家に配達したこともあったという。このアルバイトを通して人間関係を学び、社会の厳しさを味わった。だが同時に、社会に出る楽しさも知ったのだ。
鳶の世界に至るまで
元々、鳶の仕事につながるような高校に通っていた訳ではなかった。高校1年の冬に学校を中退。それをきっかけに架設鳶の仕事に就いた。1年ほど働いたところで、高校卒業の資格を取ることを決意。資格取得後は、全く違う業界であるスーパーマーケットの鮮魚コーナーで働くことになった。
「元々釣りが趣味だったので、魚を捌けるようになりたいと思ったのがきっかけです」。
魚の調理担当で3年ほど働いていたが、そのスーパーが閉店することになってしまう。これから何をしようかと思った時に、本格的に鳶をやってみたいという気持ちが湧き上がった。そんな思いを抱きながら会社を探していた時、エイチエフユナイテッドを見つけたのだ。他の鳶職の会社と比べ、福利厚生の面や社員に対するバックアップ体制が整っていることに魅力を感じた。
その後社長との面接を経て入社が決まり、いよいよ池尾にとって本格的に鳶の世界がスタートしたのだ。
社員のことを考えてくれる会社
入社後に感じたのは、社員を大事にしてくれる会社だということだ。育児休暇の取得も可能なうえ、消化できなかった有給休暇は会社が買い取ってくれるなど、現場の仕事ではなかなか無い制度だという。
社員の資格取得にも理解があり、一般的には休日に資格を取らせる会社が多い中、有給休暇をあててくれる。池尾は現在、このサポート体制を活用し玉掛け資格の取得を目指している。勉強のため、現場で玉掛けの仕事をしている先輩がいれば作業を見て、積極的にアドバイスをもらうようにしている。
「『資材によってバランスが悪いものもあるから、地面と平行になるように』など、実際の現場でのアドバイスは何よりも有難いですね。これからも、色々な先輩から教えていただきたいです」。
これからの目標
以前、ちょっとしたアクシデントがあった。ユニックの荷台とあおりが同じ高さになっていたのに気付かずあおりに乗ってしまい、落下してしまった。その際は下にいた先輩にもたれかかるように落ちたため、大きな怪我をせずに済んだが、「今までそんな落ち方をした人はいない」と笑われ、今でも「あおりの上に乗るなよ!」と声を掛けられる。そんな出来事があったせいか、天然のキャラクターというレッテルを貼られてしまったようだ。
そんな周囲に愛される池尾の目標は、少しでも早く会社の戦力になることだという。
「そのためにも、少し先を見据えて行動して、出来る限り無駄のないように意識して段取りを考え、仕事に臨んでいます」。
若さの中にも落ち着きがあり、穏やかでありながら自分の意志をはっきりと主張する池尾。これからも先輩たちに愛されながら、目標に対してシンプルに、そして真っ直ぐに進んでいくだろう。