『鳶職人ってマジでかっこいいんです!!!』
この記事は17歳で鳶職人になり、現在は鳶工事会社の社長を務める僕が、鳶職人のかっこよさをただただ伝えていくという主観たっぷりの若干偏った内容になっています。
異論・反論は一切受け付けません(笑)
普通の人はなかなか入ることが許されない工事現場の中で、主役として輝く鳶職人の魅力を少しでも知ってもらえれば幸いです。
目次
1.鳶職がかっこいい理由
『鳶職人ってかっこいい!』と思う理由を、思いつくままに書いていきます!
1.1 扱うものがとにかくデカい
鳶職人が扱うものは鉄の塊!
建物の骨組みとなる鉄骨は小さなものでも数100キロ、重いものだと数10tとそれはそれは大きなものです。
僕たちが建設に携わることの多い超高層ビルだと、数tから数10tの鉄骨を上空200m以上まで組み立てていき、その重さは合計30,000tとか40,000t以上もの重さになります。
なかなかイメージできないですよね?
その大きさをなんとなくイメージいただけたでしょうか?
あらゆるものづくりの中で、おそらく『地球上で一番大きなものを組み立てていく』のが鳶職人の仕事です。
カッコいい!!!
1.2 無駄の無い動きの美しさ
先ほどの写真のような鉄骨を組み立てていく時には、8〜12人前後を1チーム(専門用語では1つのチームの事を『ヒトサシ』と言います)として、地上と上部(鉄骨を建てている最上部)に別れて作業をすることが多いです。
地上と上部それぞれの責任者がヘルメットに無線のヘッドセットを着け、タワークレーンのオペレーターさんに指示を出しながら、1日50〜100ピースくらいの鉄骨を取り付けていきます。
これが皆さんが思う以上に時間との戦いなんです。
鉄骨の取り付けの大まかな流れは
- 運ばれてきた鉄骨をトレーラーなどから降ろす
- その鉄骨に様々な付属品をセットする
- 上部に上げるためにワイヤーでクレーンにセットする
- クレーンで鉄骨を上部まで運ぶ
- 上部の所定の位置に鉄骨を取りつける
- 鉄骨からワイヤーを外す
- ワイヤーを下まで戻す
と、この繰り返しで行います。
クレーン(吊り荷=鉄骨)が上に行っている時は、下の人たちは次の鉄骨がすぐに上げられるように準備をしますし、上の人たちはクレーンが下に行っている間に、ボルトを所定の数まで入れたり、ネットを張ったりなど安全設備を整備したりします。
例えば、1日60ピースの鉄骨を取り付ける日があったとします。
上記の工程のどこかで手間取り、1ピースあたり1分(たったの1分ですよ)余計に時間が掛かったとします。
するとトータルでは1時間余分に時間が掛かる計算になり、これが定時に仕事を終われるか、残業が必要になるかの境目になったりします。
1つの建物の鉄骨を2つの会社で別れて建てていくということがよくあるのですが、同じ様なピース数でも、優秀なチームとそうでないチームとでは終わり時間が1時間以上違うということはよく起こります。
作業に関わる全員が、次の次までイメージして無駄のない準備と動きをすることで時間効率を高めていく。
カッコいい!!!
1.3 究極のチームプレー
鳶職人は上記の鉄骨作業意外(クレーンの組み立てや足場の組み立てその他)にも様々な仕事を行いますが、基本的にどんな仕事でも複数人でチームになって作業をします。
高所で何トンものモノを扱う作業においては、1人のミスが重大な事故に繋がることもありえます。
互いに絶対的な信頼感が無いとスムーズに作業が進められないので、仕事をしている以外の時間でも頻繁にコミュニケーションを取ることを大切にしています。
危険な作業をチーム全員で意思統一して安全に進めていく姿は、まさに究極のチームプレーと呼ぶに相応しいです。
馴れ合いの仲良しではなく、互いに心から信頼し合って仕事を進める姿。
カッコいい!!!
1.4 危険と背中合わせ
鳶職人のカッコよさを分かりやすい一言で表すとこれになるんじゃ無いでしょうか?
『危険と背中合わせだから』
当たり前ですが、普通の人にはできないような事を『いとも簡単に』やってのけるかっこよさが鳶職人にはあります。
- 地上200mを超える高所
- 足場は幅20センチほどの鉄骨の梁
- もの1つ落とせない緊張感
当然命綱も使うし、あらゆる安全対策は施した上でですが、そこで地上と全く変わらないような身のこなしで作業を進める鳶職人はやはりカッコいいですし、その無駄の無い所作には美しささえ感じます。
カッコいい!!!
1.5 マッチョな肉体
これは説明不要ですね。
鳶職人、脱いだら凄いです。
細マッチョからゴリマッチョまで現場はマッチョの宝庫です。
写真を載せられないのが残念です(笑)
僕自身は現場を離れて20年以上経ちますので、中年太り対策として週3くらいで筋トレをやっています(一応ベンチプレス100キロ上がります)
『いい身体してますね』と声をかけていただく事も多いですが、所詮見せかけだけの筋肉。
現場で日々鍛えられている実用的な筋肉?の美しさには到底及びません。
鍛えられた肉体には問答無用の迫力があります!
カッコいい!!!
1.6 強靭なメンタル
ここまで書いた鳶職人のカッコよさを生み出す源泉、大元は何なのか。
それは多分『強靭なメンタル』にあるのだと僕は思います。
少しの油断が大きな事故につながり、自分はもちろん共に働く仲間をも危険な目に遭わせるかもしれない、、、
そんな環境で日々を過ごした経験、普通の人には中々無いはずです(もちろん、鳶職人も24時間365日ずっと危険で緊張感のある作業ばかりではありませんが)
- 自然環境(暑さ、寒さ、雨、強風)との戦い
- 時間との戦い(1.2で書いた通り)
- 危険作業時の緊張感との戦い
これらを長年行うことでメンタルは否応なく鍛えられていきます。
ちょっとのことで慌てるような弱々しいメンタルでは鳶職人は到底務まりません。
余談ですが、鳶職人でメンタルが病んだ人(鬱など)って聞いたことないです。
単に鈍感なだけなのかもしれませんが(笑)
内面に秘めた強靭なメンタルが醸し出す男らしい雰囲気。
カッコいい!!!
1.7 ギャップ萌え
そんな鳶職人たちですが、一度仕事を離れると雰囲気が一変する人多いです。
- 強とにかく優しい人
- めちゃくちゃ気遣いができる人
- ひたすらに明るい人
- 子どものように天真爛漫な人
ONとOFFのギャップも鳶職人の格好良さや魅力の1つだと思うのは僕だけでしょうか?
多くの新入社員が最初は『先輩が怖そう』とビビっていますが、ある程度一緒に仕事をして慣れてくると
- 実は優しい人が多い
- なんなら仕事中に厳しい人ほど優しい
- 入社前とあとで180度イメージが変わった
などと聞くことも多いです。
強さと優しさを併せ持つ鳶職人(そうじゃない人もいるけど笑)
カッコいい!!!
1.8 女性鳶職人最強にカッコいい説
ここまで7つ、鳶職人がかっこいいと思う理由をつらつらと書いてきましたが、どれも一般的には『男らしさ』というイメージに繋がるものだったと思います。
が、鳶職人の中にはごくごく少数ですが女性も存在しており、彼女たちのカッコよさは男をも凌ぐものがあります。
うちの会社には過去5名の女性鳶職人(見習い)が在籍していたことがあり、現在も1名の女性鳶職人が在籍しています。
おそらく日本中を探しても、男性と互角に仕事ができる鳶職人というのは過去を含め存在していないと思いますが、そう遠くない将来、必ずうちの会社から超カッコいい女性鳶職人が誕生すると思います。
これは僕の大きな願望でもあります。
そうなったらそのカッコよさは男どもをはるかに凌ぐものになるはず。
超カッコいい!!!
※女性が鳶職人あるための具体的な方法については
『現役女性鳶職人にインタビュー』鳶職は女性でも活躍できる職業ですをご覧ください。
2.鳶職人は女性にモテる
そんなかっこいい鳶職人ですので、当然ではありますが女性にモテます(例外あり笑)
女性にモテたいという不純な動機で鳶職人を目指す人は流石にいないと思いますが、少しだけ鳶職人は女性にモテるということを書いてみます。
2.1 日比建設社員のモテ実話
日比建設社員のH君の実話です。
今は40代になったH君が20代の頃の話。
休みの日に友達とスノーボードに行った彼は攻めすぎたのか(鈍臭いだけ?)、木に激突をして大腿骨骨折という大怪我をします。
現場は忙しい最中でしたが、数ヶ月間の入院を余儀なくされた彼は同僚にも顰蹙を買い、僕からもこっぴどく怒られる始末。
でも、そこで運命的に?出会った看護師さんと結婚をし3人のお子様にもに恵まれ現在に至っています。
彼が鳶職だったが故にモテて結婚まで至ったのかどうかは不明ですが、実際にあったエピソードということでお伝えしました。
ちなみに、うちの社員たちは一緒に飲みに行ったりしてもめちゃくちゃモテるやつが多いです(特に20代の頃とか)
2.2 あなたの周りにもきっといる『作業着萌え女子』
日比建設きってのイケメンKさんも女性にモテる鳶職人。
今では4人のお子様の良き父親としてすっかりマイホームパパですが、奥様曰く『出会った時の作業着姿に一目惚れ?』したのが付き合う様になったきっかけとのこと。
『鳶職人の作業着姿が好き』というのは実際によく聞く話で、けしてメジャーでは無いにせよ、一定数『作業着姿が好きな作業着萌え女子』はいる様です。
鍛え抜かれた肉体、日焼けした肌があってこそのかっこいい作業着姿だと思いますが、鳶職人がモテる理由の1つの様です。
3.あなたもかっこいい鳶職人になれる
ここまで読んでいただきありがとうございます。
『確かにカッコいいけど、普通の人間には無理だろ』
『俺には無理だわ』
そんな感想をお持ちになった人もいるかもしれません。
が、1つだけ言えることがあるとすれば、彼らの中の誰1人として最初からカッコよく仕事ができていた者などいないということです。
鳶職人は一人前になるのにとても時間と経験が必要な職業です。
彼らは日々現場で努力を続けた結果、普通の人から見るとスーパーマンのようなことができるようになったのです。
僕には『鳶職なんて誰にでもできる』なんて口が裂けても言えませんが、それでも(僕と同じように)鳶職だからこそ輝ける、鳶職人だからこそ充実した毎日を送れる、そんな人が必ずいると思っています。
この記事を読んで
『鳶職人ってやっぱりカッコいい!』
『俺も(私も)鳶職人になってみたい!』
少しでもそう思ったらぜひ、うちの会社に問い合わせください。
まずは僕と一緒にうちのかっこいい職人たちを見学しにいきましょう!
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