とび職ってどんな仕事?
『足場鳶』・『鉄骨鳶』・『重量鳶』に分類してまとめてみました。
1.『足場鳶』について
建設現場で、そこで作業する人全てが安全に、仕事をしやすくするために
建物の外周に足場(作業用通路)を組んで、解体を専門にする仕事です。
工事の作業効率をよくする為の足場を組むのは、今までの経験や、
そこに携わる全ての職人さんが作業をするイメージをしながら
使い勝手がよく安全性の高いしっかりしたものを組んでいくので慎重さが求められます。
工事中の仮説通路なので、作業が終わったらすぐに解体します。
2.『鉄骨鳶』について
商業施設や、オフィスビルなどの建設現場で、鉄骨を使って建物の基盤となる骨組み部分を組み立てる仕事です。
「鉄骨建て方」といって、クレーン作業で鉄骨をつり上げてボルトで固定して組んでいきます。
一段一段と上に積み上げていくイメージで、高さ数十メートルの高い鉄骨の頂上まで登って作業をします。
実際に鉄骨をクレーンでつる時は、地上で担当の鳶職人(玉掛け資格保有者)が
「玉掛け」をし、事故がないように周囲に気を配りながら、クレーン操縦者に合図を出し
つりあげていきます
上でつり上げた鉄骨を受け取る鳶職人(玉掛け資格保有者)は、ワイヤーを外す作業を行います。
これも「玉外し」という技能が必要になります。
つり上げた鉄骨を組み立てる作業にも、ボルトじめや溶接などの技能が必要になります。
3.『重量鳶』について
足場鳶、鉄骨鳶に比べ、専門性が高く、橋などの主桁架設などを行います。
建物内の重量物(大型機械など)を組立て、設置を行います。
建築用語 <丁場>
<丁場>というのは、道路工事や運送など建築現場の持ち場の意味として 使われていたようです。建築用語として、大きく2つに分けられ『野丁場』と『新丁場』という言葉があります。
①『野丁場』とは
工事を総合的に請け負うゼネコンが、専門の下請業者を調達し工事を行う方式で、高層ビル、ダム、道路などの大規模な工事現場のことを示します。
②『新丁場』とは
大手住宅メーカーが分譲宅建築主としてや、個別の建築主の元請として工事を行う現場を示します。