「東京で鳶職の求人を探しているけど、良い会社はないか?」
『地方と東京とでは建設現場や鳶職の働き方はどう違うのか?』
東京の建設業界は慢性的に人手不足で、求人情報に溢れていますがその情報は玉石混交ですので、ある程度の基準を持って正しい会社を選択することがめちゃくちゃ重要です!
東京の鳶会社に転職(就職)する上で押さえておきたいポイントは以下の5つです。
- 適切な給料で募集をしているか
- 従業員が20名以上いるか
- 社員(特に職長クラス)の平均年齢が若いか
- 大きな現場をできる(実績がある)会社か
- 会社として成長の兆しが見られるか
今まさに東京のど真ん中と言える『東京駅の目の前』で高さ250mを超える超高層ビル工事などに携わっている会社の経営者でもあり、17歳から首都圏を中心に35年間鳶業界に関わる僕が、自身の経験から東京で鳶職人をやるという事、選ぶべき会社とはなどについてお伝えします。
東京で鳶工事会社に転職する際の参考にしていただければ幸いです。
目次
1.東京で働きやすい鳶職の求人を選ぶときの5つのポイント
慢性的に人手不足の建設業界、とりわけ東京近郊においてはその傾向が顕著です。地方からの転職などで東京の求人情報を見比べる際のポイントを5つに絞って解説します。
1-1. 適切な給料で募集をしているか
ズバリ適切な給料(日給)の目安は下記の通りです。
- 12,000円(未経験者)〜20,000円(職長クラス)
- 職長や鉄骨建て方専従者ではない普通の職人が日給18,000円以上の給料だと高すぎるかも
- 18歳以上の新卒や全くの未経験者は12,000円程度を目安に
東京の鳶工事会社の求人情報を見ると『本当にこんなに高い給料を払うのか?』と思うような求人情報を見かけることも多いです。
2023年7月現在、首都圏におけるスーパーゼネコンの常用単価(1人あたりに支払われる1日あたりの単価目安)は概ね30,000円前後です。
これは元請(ゼネコン)が一次下請けに対して支払う金額で、一次下請けが二次下請けに払う(払える)金額になるとそこから10%〜15%減額された27,000円〜25,500円程度になります。
つまり二次下請け以降(実際に工事を主体的に行うのは多くが二次下請け以降の会社)の会社は1日あたり平均約26,000円/人が売上の基本となり、そこから
- 社員の現場への交通費
- 法定福利費を含む福利厚生費
- 非現場社員の人件費
- 事務所の家賃や車両の維持費
- 保険関係費用
- 採用関連費用
- 税理士など士業への支払い
- その他細々した費用
などの固定費負担をし、さらに会社存続のための利益を引いた残りが社員1人あたりに支払える金額の上限になります。
科 目 | 金 額 | 備 考 |
---|---|---|
売 上 | 26,000 | 1人あたり常用平均 |
交通費 | ▲1,500 | 片道750円換算 |
福利厚生費 | ▲3,000 | 法定福利費込 |
固定費 | ▲2,000 | 1人あたり年間約50万円 |
利 益 | ▲1,000 | 1人あたり年間利益約28万円 |
日給上限 | 18,500 |
各項目に会社ごとの差が多少はあると思いますが、概ねこのような内訳になると思うので平均的に社員に支払える日給は18,500円前後が計算上の上限になります。
これを超える募集の場合は
- 二次など高次の請負会社で請負工事(鉄骨建て方など)で常用単価以上の1人当たり売上を安定的に上げられる会社の求人
- 職長や鉄骨建て方専門などスキルの高い求人
- 技能実習生や若くて経験の少ない社員(給料が低い)が一定数いる会社の求人
など一定の条件が満たされた会社の求人のみとなるはずです。
そうでない場合は、求人情報と実際に支払われる給料に何らかの差があるはずなので、実際に社員に支払われている給料などをよく確認した方が良いと思います。
例えば
- 有給休暇などを付与していない(建設業ではまだまだ多いです)
- 交通費に上限がある(中には自己負担の会社も)
- 残業代などの割増賃金を正しく支払ってもらえない
などで、実際の年収ベースに換算すると低くなるケースが考えられます。
とはいえ給料が低すぎる求人(東京においてはほとんど見ませんが)は問題外ですので
- 未経験者で日給12,000円程度
- 経験者(5年以内程度)で日給16,000円以上
- 職長や鉄骨建て方をできるレベルで19,000円以上
くらいが一つの目安になるかと思いますので参考にしていただければと思います。
1-2. 従業員が20名以上いるか
従業員数が少ない会社には大きなデメリットが2つあります。
- 構造的に給料が低くなりやすい
- ポジション(仕事上の役割)が固定されやすい
1.は前の章でも触れた部分に関係してくるのですが、従業員数が少ない会社はそれだけで社員1人あたりに支払える給料が低くなる傾向にあります。
理由は簡単で、固定費を負担する人数が少ないと1人あたりの負担が割高になるからです。
例えば、事務所の家賃が年間120万円だったとします。
社員6人の会社だと1人あたり年間20万円を負担しなくてはいけませんが、社員20人の会社であれば1人あたりの負担は6万円で済みます。
その他固定費も同様で、社員が増えれば増えるほど1人あたりの負担は少なくなりますので、1人当たりの稼ぐ力が同じであっても、社員数が多いと、それだけで社員1人あたりに充当できる人件費(給料)は高くなります。
2.は直感的にイメージいただけると思いますが、社員5人の会社ではそもそも現場を複数掛け持つことが難しいので同じメンバーが同じ役割を延々と行わざるを得ないです。
これが20人いれば(現場の規模や下請けの数によりますが)常時3現場程度は抱えることができるので、意識的に鉄骨建て方ばかりを特定の社員に経験させるなどの役割分担も可能になってきます。
会社の安定性や将来性にも大きく影響するので会社の社員規模は是非とも確認しておきたいところです。
1-3. 社員(特に職長クラス)の平均年齢が若いか
平均年齢の若さはそのまま会社の成長余力とイコールと言っても良いくらい会社選びにとって重要な要素です。
鳶工事の会社(建設業全般含む)の場合、若い人たちがなりたがらない職種でもあり社員の平均年齢がどうしても高くなりがちです。
一番若い社員が40代のような会社も多く、ここから10代、20代前半の若い人材を採用して定着させていくとなると正直難しいのではと感じることも多いです。
また社員全体の平均年齢以上に職長の年齢の若さは大事な要素で、社員数がそこそこ多い(10名以上)会社でも職長のほとんどが60歳前後みたいな会社も見受けます。
そのような会社は特定の人たちが長い期間職長を担って来ているので、その職長が引退すると一気に戦力ダウンする傾向があります。
その会社に20代や30代の若手がいるか、あるいは若手の戦力として外国人の活用などに積極的に取り組んでいるかなども大事な点になります。
1-4. 鳶職人として成長できる環境か
せっかく東京に出て鳶職をするのであれば、200m以上の超高層ビル建築に関わるチャンスがあるなど、大きな現場に携われる会社に絶対に就職するべきです。
理由は3つあります。
- 高層ビルなどの大型プロジェクトでは、元請各社(ほとんどがスーパーゼネコン)も新しい工法や設備などを積極的に取り入れるため、それらに触れることでそうでない人たちに比べ職人としての知識や技術が高まる傾向にあるから
- 大型現場ほど単価が高くなる傾向があるため、会社として利益が出しやすく高い給料が支払えるから
- 自慢できるから(笑)
東京には数多く鳶工事会社がありますが、その中でも限られたごく一部の会社のみが超高層ビルなどの大型工事に主体的に携われます。
では、そのような会社をどのように選べば良いのかというと答えは『スーパーゼネコンの二次下請けの会社』となります。
この後の章でも触れますが、日本の超高層ビルTOP50の施工は、ほぼ全てスーパーゼネコン(大林組、清水建設、鹿島建設、大成建設、竹中工務店)のいずれかが行っています。
ということは、スーパーゼネコンの下請けでない限りそれらの工事に携わることはほぼほぼノーチャンスとなります。
では、スーパーゼネコンの下請けならどの会社でも良いのかというとそうではありません。
まず、スーパーゼネコンから直接仕事を請け負う一次下請け会社(名義人などと言います)は現場管理などが主業務で直接職人を抱えている会社は少ないです。
工事の実質的な施工については一次下請けが直接発注をする二次下請けが行うことがほとんどで、三次下請け以降になると、二次下請け会社から部分的に工事を依頼されるケースが多く、主体的に(自分たちがやりたい工事を選んで)工事に関わることが難しくなります。
以上のような理由から、東京で大きな現場の鉄骨などのメイン工事に主体的に関わることができるのはスーパーゼネコンの二次下請けほぼ一択ということになります。
実際に会社を選ぶ際は『元請がスーパーゼネコンか否か』と『下請けが二次なのか、あるいはそれ以降の後次の下請けなのか』をよく確認することが大事です。
もちろん、スーパーゼネコン以外の大手ゼネコンの下請けでも、三次以降の下請けでも良い会社はありますので、自分が目指す将来の姿をよく考えて会社選びを行ってください。
1-5. 会社として成長の兆しが見られるか
さらに1つ付け加えさせていただくなら、スーパーゼネコンの二次下請けの中でもさらに『現在成長中の会社を選ぶ』ということも判断基準にしてもらいたいです。
これを判断する方法としては『積極的に(お金や時間を掛けて)採用を行っているかどうか』を見るとある程度判断できます。
- 会社のホームページがない
- あっても更新すらされていない
- 採用情報がない
そのような会社は社員(職人)の採用を重視していないため、おそらく平均年齢も高く、成長が止まっている会社の可能性が高いです。
自分が入社して以降、自分より若い社員が入社してこないということは、ずっと自分が一番下っ端であり、重要な役割も中々自分に回ってこない可能性が高いことを意味しています。
2.東京で鳶として働くなら日比建設がおすすめな5つの理由
手前味噌ではありますが、東京で鳶職として働こうとしているあなたに自信を持ってお勧めできるのが僕が経営している日比建設です。
以下、理由を5つ(あくまで事実ベースで)お伝えします。
2-1. 日本人(現場スタッフ)の給料が平均日給2万円超えなので一般的な鳶会社より稼げる
2023年7月現在、現場スタッフとして働いている日本人鳶職人の平均日給が2万円を超えています。
ちなみに1番低いのは未経験から入社して1年の27歳女性鳶職人で、現在日給は11,500円です(毎年10月に昇給があり入社年度の浅いスタッフは5%〜10%程度昇給します)
彼女は美容師との掛け持ちという異色の働き方をしていて、基本的に土日祝が休みという制約があるため日給を低めに設定していますが、その彼女を含めても平均が2万円を超えます。
職長クラスは当然全員2万円を大きく超える日給を手にしており、班長クラスや一般的な職人もほとんどが17,000円以上の日給です。
また額面の給料以上に福利厚生を充実させています。
- 有給休暇を100%付与しています(全員が100%消化します)
- 日頃の頑張りに感謝して全額会社負担でのレクリエーションや飲み会を行っています(自由参加)
- 年間最大10万円(役職による)の道具代補助を支給しています
- 社員の健康を支援するために、禁煙を達成した者へボーナス(15万円)を支給しています(非喫煙者には毎年手当があります)
- 22歳の誕生日を迎える年まで3週間の夏休みを付与しています(この制度ができた背景は『現役鳶工事会社社長(中卒)が語るあなたの知らない中卒鳶職人の世界』をご覧ください)
- 会社の将来を全員で考える機会を定期的に作っています
- 子育てを金銭的に支援しています(育児休暇も積極的に取得してもらいます)
- 仕事上必要な資格取得費用は全額会社で負担します
- などなど
日比建設がこのように高給かつ充実した福利厚生制度をとれる理由としては
- 仕事のほとんどがスーパーゼネコンの2次下請けのため安定して大きな現場を受注できる
- 請負工事で高い利益を出せるので常用単価を上回る1人当たり売上が出せる
- 外国人材を積極登用(10年以上前から)している
- 多角化経営をしていて他の事業でも利益を出せているため(グループ全体でのスタッフ数は90人程度)
などの理由が挙げられます。
2-2. 従業員が30名以上いて会社としてしっかりしている
同じく2023年7月現在で日本人スタッフが18人、外国人の職人(特定技能、技能実習生)が14人と全体で30名を超す社員がいます。
外国人雇用には10年以上前から取り組んでいて、中には入社5年を超える者も4名いて彼らは大きな戦力となっています。
今後、建設業はますます外国人労働者を受け入れざるを得なくなると考えていて、彼らをただの頭数としてではなく、いかに戦力化するかが鳶工事会社成長の分かれ目になると考えています。
ちなみに外国人スタッフにも日本人同等の賃金を払っているため、長く勤めてくれるスタッフが多いのも特徴です(年齢が若く経験年数も相対的に浅いため、平均賃金としては低くなります)
日本人の採用と教育に力を入れているのはもちろん、外国人をバランスよく雇用することで、会社の成長を図っています。
2-3. 社員の平均年齢、職長の平均年齢とも業界内では若い
外国人職人を含めた全体の現場鳶社員の平均年齢は35歳を下回っています。
職長も40代前半が中心で、最年長が52歳、最年少は32歳と若く、今後もうまく世代交代を図っていくことを目標にしています。
2-4. 常に大きな現場を複数かかえている
この後の章で詳しく触れますが、現在日本にはちょうど50棟、高さ200mを超える高層ビルがあります。
言い方を変えると50棟しか無いとも言えます。
その50棟のうちの2棟の鳶工事に弊社は関わっており、現在東京駅の目の前で建築中の高さ250m超の超高層ビル工事にもメインの鳶工事会社として携わっています。
ちなみに、250mを超える建物は2023年竣工のものまで入れても日本に7棟しかありませんので、結構自慢できるポイントかと思います。
日本全国に鳶工事会社は数千社(ひょっとすると1万社以上?)あると思いますが、それらの工事に携われるのはほんの一握りのごくごく限られた会社のみで、その中の1社が我々日比建設です。
実際に弊社が鳶工事を行った工事を一部ご紹介いたします(注:2次下請として受注しています)
- 日本生命浜松町クレアタワー
- 赤坂インターシティAIR、赤坂AIRレジデンス
- 三井不動産ロジスティクスパーク船橋
- グリコ千葉アイスクリーム新工場
- 三井不動産ロジスティクスパーク日野
- ロジポート橋本
- 創価大学 中央教育棟 GLOBAL SQUARE
- プラウドタワー東雲キャナルコート
- パレスホテル東京/パレスビル
- イムス三芳総合病院
- 角川大映撮影所内 ステージGポスプロ棟
2-5. まだまだ成長中
日比建設は僕が26歳の時に創業した会社で現在27年目になります。
本当にゼロからのスタートでしたが、この27年間コツコツと実績を積み上げ、先ほども書いたような大きな現場を数多く任せていただけるようにまでなりました。
その理由は明白で、うちの職長や職人が超優秀だからということに尽きます。
職人として一流になろうと思えば、一流の現場(大きな現場)を超一流の鳶職人たちに囲まれながら行うのが唯一の方法だと思います。
日比建設はこのトビタイムズはもちろん、社員の採用や教育にとてもパワーとお金を掛けています。
鳶工事会社は、そこで働く職人そのものが商品であり、人材への投資無くして成長は絶対にできないと考えています。
日比建設はこれからも積極的に新しい仲間を増やし、まだまだ成長を続けます。
3. 超一流の鳶を目指すなら地方ではなく東京で腕を磨くべき3つの理由
あなたは鳶職人として
- もっと稼ぎたい
- もっと技術を磨きたい
- 誰もが知る(自慢できる)大きな現場に携わってみたい
そんな風に思って東京の鳶工事会社への転職を考えているのだと思います。
そんなあなたへ、東京と地方で鳶職をやることの違いについてデータを元にお伝えします。
3-1. 現場の規模が違う
2023年現在(竣工予定のものを含む)の日本の超高層ビルTOP50を調べてみました。
1位は2023年竣工予定の『麻布台ヒルズ森JPタワー(東京)』でその高さは325.4mです。
以下、あべのハルカス(大阪)、横浜ランドマークタワー(神奈川)、虎ノ門ヒルズステーションタワー(東京)と続き、47位が同じ200mで4棟並び、ちょうど50位までが高さ200mを超える超高層ビルとなります。
この50棟のビルを都道府県別にまとめたのが以下の表です。
東京都 | 37棟 | 麻布台ヒルズ森JPタワー、虎ノ門ヒルズステーションタワーなど |
---|---|---|
大阪府 | 6棟 | あべのハルカス、SISりんくうタワーなど |
愛知県 | 4棟 | ミッドランドスクエア、JRセントラルタワーズなど |
神奈川県 | 2棟 | ランドマークタワー、パークシティ武蔵小杉ミッドスカイタワー |
静岡県 | 1棟 | アクトタワー |
現在日本に建つ高さ200mを超える超高層ビルの74%は東京にあるという『厳然たる事実』があります。
高さ50mのビル(それでも地方などでは高い部類だと思いますが)と200mを超えるビルに関わる鳶職人のレベルはそんなに違うのか?
あなたはそう疑問に思うかもしれません。
これはめちゃくちゃ違うというのが僕の答えであり(特に鉄骨建て方などにおいて)、日常的に大規模現場に携わる鳶職人であれば概ね同意いただける部分かと思います。
200mを超える超高層ビルは、鉄骨の部材が20tを超えるようなものも普通にあり、それを吊るためのタワークレーンも当然超大型のものになります。
ゼネコン(ほとんどがスーパーゼネコン5社による施工)も超高層ビルでは新しい工法を試すことなども多く、最先端の工法に触れる機会が多いのも圧倒的にこれらの超高層ビルでの工事になります。
このような工事は実績がある会社にある程度受注が集中しますので、超高層ビルに日常的に携わる機会のある職人とそうではない職人とでは残念ながら能力に差がついてしまうというのが僕の考えであり、客観的に見た結果です。
3-2. 豊富な仕事量
次に東京の工事量について調べてみました。
国土交通省による建設工事受注動態統計調査報告(令和4年6月分)の『業者所在地域別・業種別受注高』によると日本全国の工事受注高、約10兆6,500億円に対し東京都の工事受注高は3兆8,500億円で実に日本全体の36.1%を東京都が占めています。
ちなみに、2位の大阪府が1兆3,400億円、3位の愛知県が5,600億円なのでその工事量は他県に比べて圧倒的とさえ言えます。
豊富な仕事量は多様な機会を職人に与えてくれます。
この点も地方には無い東京で鳶をやる魅力の1つだと言えます。
3-3. 稼げる(給料が高い)
ここまで書いた通り、工事の難易度が高い超高層ビルなどの7割以上が東京にあり、かつ日本全体の工事の1/3以上は東京で行われています。
- 難易度が高い大型工事が豊富
- 仕事量も圧倒的
この2つが揃えば、他道府県で鳶をやるより稼げないわけがありません!!
都道府県別など鳶職人の給与については鳶職の平均給料は404万円!自社のリアルな年収データも公開に詳しく記載がありますのでそちらも参考にしてください。
ちなみに、、、
そちらの記事では東京の鳶職人の給与がなぜかとても低く出ています。
理由としては
- そもそも調査の精度が低い
- 他道府県に比べて東京は職人の平均年齢が低い(年齢が若いと当然給与は低くなります)
- 技能実習生の人数などが多く、彼らを含めて平均しているので低く出ている
などが考えられます。
地方で鳶工事を行う社長たちと情報交換を行う機会もありますが、ゼネコンの常用単価(職人1人当たりの基本的な単価)も、鉄骨や足場などの請負工事単価も、社員(職人)に支払っている給料も東京の鳶工事会社はやはり高いです。
東京で鳶をやれば他都道府県よりも稼げる。
これは自信を持って言えるところです。
4. 東京で鳶をやるために必要なたった1つのこと
地方から東京に出て鳶職をやるために大事なことは何なのか?
僕は『持っている資格』でも『職人としての能力』ですら無いと思っています。
資格は東京に行ってからいくらでも取れるし、職人としての能力も地方で身につけられる能力には限界があると思うので、それらはあるに越したことはないが必須では無いと思っています。
では、地方から東京に出て鳶職人をやる上で一番大事なことは何か?
僕はその答えを『若さ』だと思っています。
この“若さ”には『絶対的な若さ(10代や20代など年齢が若い)』と『相対的な若さ(今日が人生で一番若い)』という両方の意味があります。
僕自身も26歳で独立をするときに、それまで仕事をいただいていた会社(スーパーゼネコンの1次下請け)がバブル崩壊に伴い東京から名古屋に撤退するという話があり、一緒に東京を離れるという選択肢もありましたが、自分自身は東京に残るという選択をしたことが今につながっています。
もしあの時、『それまでの取引先から仕事をもらったほうが楽』だからと東京を離れていたら、今の自分、今のうちの会社(日比建設)は絶対に無かったと断言できます。
- 鳶職人として超一流になりたい
- 人に誇れる(自慢できる)ような大きな仕事がしたい
- 東京で勝負したい!
そんな想いが頭の片隅にでもあるのであれば『迷っていないで1日も早く東京に出た方が良い』それが僕が皆さんに一番伝えたいことです。
『東京で超一流の職人になりたんです!』と言って面接を受ければ(もちろん本心からそう思っていることが前提)、おそらく断る会社はないと思います。
少なくとも僕は『反社』でもない限り絶対に断りません。
さぁ、いつまでも迷っていないで行動を起こしましょう!
まとめ
これは鳶職人に限らず全ての職業で言えることだと思いますが、一流の職業人になる上で働く環境って大事です。
どのような環境で働くのか。
どんな人たちと働くのか。
東京という恵まれた環境で、良い会社と出会い、あなたが一流の鳶職人になれることを願っています。
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